私は獏良くんの言葉を聞くと、意を決したように獏良くんに近づく。 そして…… ――今度は、私から獏良くんに口付けをした。 しかし、すぐに離れると私はイタズラっぽい笑みを見せる。 「これで、お・あ・い・こ、ネ!?」 その後、獏良くんの緊張が解けたかのように小さく笑い始める。 「ボク勝手に勘違いしてた。余計な誤解させてしまって、本当にゴメン… すごく・・・すごく大好きだよ!さん」 獏良くんは私のことをギュッと抱きしめてくれた。 そして、ゆっくりと口付けを交わした。 ―――その後…… マリクくんは私の前に現れることは二度と無かった。 彼の気持ちは…何となく分かっていたのだけど、私にはどうすることも出来なかった。 今となっては、一緒にいられることも出来なくなってしまった。 でもまた、いつか出会ったとき、笑い合えることが出来ると私は確信している。 その日を信じて………… 私は獏良くんと共に、歩みを進めていた。 |