---初体験---

「・・・ねぇ、ちゃん? この先どうする。指1本でこんなに痛いんだったら、やめた方がいいかも知れない・・・」
マリクくんの切ないその言葉に、私はマリクくんの体をキュッと抱きしめる。
「・・大丈夫だよ、マリクくん。しよ?」
「いいの? 今度はこんなものじゃ、ないんだよ?」
「う・・・。で、でも大好きなマリクくんに、して欲しいの」
言いつつ、私は彼のズボンとパンツを一緒に手を掛け下ろしていく。
「な・・・ちゃん!?」
私がここまでするとは思っていなかったのか、驚きの声を上げる彼。私は跪いて彼の高ぶったモノを見つめ、そして上目遣いで彼の顔も見つめる。
「これじゃ、マリクくんが可愛そうだよ。今度は私がしてあげる・・から」
そう言いつつ、それを口内に含んでいく。
「は・・・・ち・・・」
一応知識としては知っていたのだが、この先どうすればいいのだろうか・・・
えーっと・・・?
舌を動かしてみる。
「う・・・」
マリクくんから、微かなうめき声。
お・・・コレで良いみたい。
後は・・・ちょっと動かしてみるのかな?
ゆっくり動いてみようとした、その時だった。
彼は私の両頬を両手で挟み、そっと銜えているものから開放し、くしゃっと強く頭を撫でる。そしておでこ同士くっつけ呟く。
「ハハッ・・・本当に可愛い、ちゃん。ボクがリードするから・・してくれる?」
「・・・うん」
なんだか余計な知識があったばかりに、こっぱずかしいやらなんやらで・・・
再び彼のモノを口内に含んだ。すると彼は私の顔を両手で挟む。
「いい?ゆっくり動かすから・・」
彼は私の首に負担がかからない様に、私の顔を前後に動かす。
彼の手による誘導で、次第に要領が分かってきた。
ドクドク、ジュクジュク彼のモノが口の中で熱を上げる。

頑張って上下前後に口を抜き差しする。
すると暫くたって、彼の手から力が抜けてきた。
「ご・・・ゴメン、後ヨロシク」
「うん」
彼は脱力して、大切な部分を私に任せた。
先ほどよりドクドク熱を帯びているそれを、口でやったのと同じ要領で今度は手で上下に扱いてみる。
硬さが一層増す。先端部分から、ジクジクしたものが滴る。
ヌメヌメしたそれを塗りこむように、上下に扱いていく。
荒い息遣いが彼から聞こえてきた。
「あ、ちゃん。も・・・もう・・」
そう言いつつ、私の行為を止めようとする。
「だめ・・・最後までするんだから」
上目遣いで悪戯っぽくそう吐露し、行為を続ける。
周囲・裏側を舐め、再び口に含みチロチロと先端を舐めたときだった。
「ダメッ・・・出ちゃう」
ビュビュッ!・・・・
彼から飛び出てきたモノで、私の顔が匂いのあるトロントロンなもので塗れてしまった。
「あ・・ご、ゴメンね」
「ううん。気持ち、良かった?」
マリクくんはにこりと力なく微笑む私を、ギュッと抱きしめる。
「うん、ありがとう。顔、大変なことになって、今拭くから」
「うん」
ティッシュでキレイに拭き取ると、再びマリクくんは私を抱きしめる。
「もう、止まりそうにないんだ。良いかな、ちゃん?」
私を窺うように訊ねる。
「うん、来て?」
彼はゴム製の物でキュッと準備を整えて、私を再びそっと押し倒す。私の中心部に彼のモノをあてがう。
「いくよ・・・」
私はコクンと頷くとソッとそれは侵入をし始める。
「・・・い・・・」
先ほどの指を入れられたときより、全く違う感覚。ギュッと目をつぶる力を強くさせる。
痛みで頭が、弾けそう・・・
すると彼は体を折り、私に深く口付け、手は胸を揉みしだき始める。
下半身の痛みは、上半身の感覚により軽減される、というより快感によりさらに進入しやすくしてくれている。
すごくヒリヒリする。たまらない。でも彼から伝わる深い愛情。
「・・・入ったね」
「うん・・」
「じゃぁ、動くよ?」
コクンと私が頷くと、ゆっくりと抜き差し始める。
「・・・ふぁん、マリクく・・ん・・・」
反射的に私はマリクくんを力強く抱きしめる。
ちゃんの中・・・熱い、気持ちいい・・・」
耳元で甘く囁く声と、行為による痛み・快感でどうにかなってしまいそう。
彼から突き上げられる度に、頭に電流の様なものが走りぬける。
ちゃん、またしよう、ね?」
行為の最中に、囁かれる。正常に反応できる訳もなく、コクコクと激しく頷いてしまった。
すると、その状態のままで起こされ、今度は座った状態で行為を続ける。
「ヒャん・・・やん・・・あぁん・・・」
止まらない、自分で上下してしまう・・どうしてだろうか
高ぶっているはずなのに、余計な事を考えてしまうクールな自分も存在してる。
「ん?どうしたの、突然ニヤけて」
「な・・なんでも・・・」
「そぅ?」
キャー・・ハズカしい。顔に出てたのか〜・・。
その思考を閉ざすように、次の瞬間口付けられる。その上胸の蕾も摘まれる。
「ふぁ・・・やぁん」
「余計な事考えてる子にはこうだぁ、エイッ!」
蕾を弾かれ、胸を揉み解される。
「・・・やめ、あぁん・・」
「ここもこうしちゃうぞ」
そう言いつつ下半身の中心部、敏感な肉芽をキュっと摘む。
「だめぇぇ・・・変になっちゃう・・・」
繋がった部分がキュッと締まる。
マリクは、これはいいとばかりニヤリと笑みを零し、座った状態から私の体をそっと倒す。
「もっと・・・もっと乱れて、ボクだけの大切なちゃん」
突きつつもすぐ隣に位置する肉芽も一緒に愛撫する。
締まっていくその部分に、気分良くひたすら酔いしれる彼。
「だ・・・ダメェぇ。いゃぁぁぁ・・」
股の間にいる彼を求めるかの様に、両手を前に泳がせる。
すると体を折り、覆いかぶさって私の腕の中にすっぽり埋もれた。
チュッと口付けをする。
「じゃ、イくよ。しっかり掴まってて!」
「うん」
次第に上下に突き上げるスピードを上げ、

そして、一緒に果ててしまった。

「まりくくぅ〜〜ん・・・優しくするって言ってたのにぃ・・・・・・」
「ゴメンゴメン・・・つい」
ココぞとばかりに可愛らしく、ヘヘッと笑い返されてしまった。
ちゃんがいけないんだぞ〜〜、なーに考えてたのかなぁ?」
「な・・何でもないよ!」
ふぃっと外方を向く私。
「そんなこと言ってると今度はこうしちゃうゾ!」
そう言うと私の脇の下をこしょぐり始める。
「や・・・ダメぇ・・・。本当に何もだから」
その手を解くと、恥ずかしいから問い詰めないで〜〜と、懇願する。
「ふ〜ん、わかった。じゃあ、さっきの約束。またしようね」
「へ?約束って??・・・あ」
やられた・・・完全に飛んでいた。
「や・・・さっきのはなし。無理!!」
「ダメなの?」
少ししょんぼりと声を落として、言葉を紡ぐ彼。
その問い詰めはズルいです。
「・・・ううん、いいよ」
「ホント!?良かった〜、ちゃん。愛してるよ」
そう言うとチュッと口付けをした。
深く長い長い口付けを続けた・・・

END



---あとがき---            メニューに戻る