---学園祭にて(獏良了編)---

彼女とエッチな事をすること、今まで考えちゃいけないと思っていた。
でも今こうして、彼女としている。
嬉しくて、心臓がドクドクしてる。
彼女は乱れた着衣を直そうともせずに、トロンとした瞳でボクを見つめる。
抱いてシートに座らせ、ギューッと抱きしめてあげる。
「ボク、さんが欲しい・・・いいかな?」
「うん・・・いいよ、獏良くん」
ボクは彼女のおでこ・瞳・頬そして唇に口付けた。
彼女の両足を広げて、はちきれんばかりに膨張したペニスを彼女の秘部にあてがう。
「いくよ・・・」
「うん」
彼女はニコリと微笑んでボクの背中に腕を回す。
少しずつゆっくり中へと押し進める。
彼女は目をギュッと瞑り、痛みを我慢しているようだった。
痛みが分散出来る様に深いキスをしつつ、奥まで進めた。
「入った・・・じゃあ、動くからね」
その言葉を合図に、ゆっくりと抜き差しをする。
先ほどしっかり潤わせていたおかげなのか、あっという間に彼女は気持ちよさそうな喘ぎ声を上げる。
そしてその所為なのか・・・ボク自身もすごく熱くて気持ちいい。
ボクのペニスにそれが擦りついて、意識しなくても自然に腰が動いてしまう。
「ごめん、さん。止まらない!!」
奥へ奥へと突きつける。その度にキューっと締め付けられる。
「・・・あぁぁあんあん、やん・・ぁん・・・」
力が無くなっていく彼女の喘ぎ声で、余計に心が痺れて腰の動きが加速する。
深くキスをしつつ・・・ボクは果ててしまった。

彼女はくたんとして、意識を失った。
「!!! さん!」
返事はない・・・だが、安らかな寝息を立てている。
ボクは安堵して、滴っている中心部をきれいにして彼女の衣服を整えてあげる。
「・・・さん、ありがとう」
チュッと唇にキスをした。

自身の身支度を済ますと、彼女を負ぶって自宅へと向かった。
家に入ると、兄さんが出迎えてくれる。
もうお客さんは帰っているようだ。
彼女を部屋に連れて行き、布団に寝かせる。
「まさか、了がこんな時間に彼女連れてくるとはねー。しかもぐっすりじゃねーかよ。
えぇ? 何があったんだよ」
兄さんは部屋の入り口付近で腕組しながら、ニヤニヤと笑みを浮かべる。
「いいだろ! 元はといえば兄さんの所為だからね」
「・・・何故」
顔を赤くしつつ、少し考えてみた。
「ううん、やっぱり兄さんのお蔭かな・・・」
じっと彼女の可愛い寝顔を見つめる。
「オレ様、お邪魔みてーだな。あっち行ってるわ」
兄さんは扉をそっと閉める。

出て行ったのを見計らって、ボクは彼女の目元にそっと口付けをする。
疲れ果ててまだまだ起きない彼女。

――― 彩さん、起きるのが楽しみだな♪
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