---学園祭後にて---

オレ様はバクラ。一般の高校生だ。
今日は、学園祭の最終日。後片付けをして、帰宅した。
「ねぇ?バクラは今日時間ある?」
オレ様の顔を覗いて質問するマリク。
バレンタインに告白されて、只今付き合い中って訳だ。
「何も無いが・・・なんだ?」
「あのね? 今日バクラの家に行っていいかな?」
「あぁ、いいぜ。今日は弟の了も彼女と出かけちまってるし、暇してるからな」
「うれしい」
幸せそうに言いつつ、オレ様の腕にしがみ付くマリク。
嬉しいが・・・ちょっと恥ずかしいゼ。

家に着き、早速リビングで寛ぐ。
特に何もする事は無いけど・・・
「バクラ、これ見て?」
「な、お前!? その格好」
いつの間に着替えたのやら、そこにはふわふわとした猫耳とスカートにフレアーをたっぷりあしらったメイド姿のマリクがいた。
「うん、今日学園祭で着たコスプレ喫茶の衣装だよ。どうしてもバクラに見せたかったんだ。どう?」
ど・・・どうって、言われたらよぉ・・・
マリクは微笑みつつ、くるんっと一回転する。
その勢いでフワンッとスカートが舞う。

こんな姿見せられたら・・・

オレ様はマリク抱きしめる。
「マ〜リ〜ク〜。今日一日中この格好してたんか?」
「うん。この服、お客さんたちから評判良かったんだ。だから、今日はどうしてもバクラに見せたくて」
エヘラと微笑むマリク。

解ってねぇ。

「おまえ、本当に放っておけねぇよ。評判がいいのはこの服着たお前なんだ」
「・・・へ?」
「いいから、お前は外でこういう可愛い衣装は着るな。着るなら・・・オレ様の前だけだ」
そう吐露しつつ口づけをし、更に深くしていった。
「・・ファ・クラ・・」
口内を確かめるように全体をなぞって行く。
マリクは驚きつつも答えるように舌にからませていく。
胸元にレースをたっぷりあしらったブラウスからボタンを探し外す。プチ、プチと開けると、褐色の胸にある乳首をまさぐりそっと撫でる。
「・・・やん、バクラくすぐったいよ・・・」
「おめぇ・・・女みたいに感じやすいんだな」
「な・・・言ったなぁ! ボクだってこうしてやる」
「!!」
プンスカ怒りつつ手早くオレ様のズボンを下ろす。ペニスを取り出すとペロリと舐めあげた。
「どうだい? これでも女というのか。ボクも男だから何が気持ちイイかは、良く知ってるんだよ」
「・・・」
上目遣いで強気に言うと、パクッとそれを口に含む。
「お前・・・」
(可愛い事言ってくれるじゃないの・・・)
強気口調ながらメイド姿のまま上目遣いで一生懸命に奉仕してくれるヤツの姿は、やっぱり女にしか見えない。

じゅるじゅる淫猥な音をたてつつ、銜えて上下前後に唇の摩擦で擦りあげる。
オレ様は懸命に奉仕しているマリクの頭を撫でる。
愛しいヤツが、可愛いカッコしてこんなに尽くしてくれるんだ。
それを思うと、余計に感じちまうじゃないか。
「バクラの・・・すごい。こんなにビンビンになって・・・」
「・・・よ・・余計な事言ってねぇでやれ・・・」
「フフッ。バクラ、可愛い♪」
思ったよりもエネルギーを使っているようで、言葉に力が出ねぇ・・言われるがままになっちまっている自分に少し嫌気を感じるぜ。

ジュボジュボ、ビュルびゅる・・・
マリクの吐息と唇、舌触りの感触による気持ちよさによって絶頂がやってくる。
「くっ・・・マリク、イクぜ!!」
コクンとマリクは頷く。
ビュル、びゅるる・・・
マリクの口内に射精した。
受け止めるように、それを口内に溜めトロンとした瞳でオレ様を見つめると、ゴクンとそれを飲み込んだ。

「いっぱい出たね・・・バクラの美味しい」
ニコリと微笑むマリク。
オレ様は本当にこいつを選んで良かったと思う。
フッと含んだ笑みをヤツに見せると、力いっぱい抱きしめてやる。
「まーた、無理してんじゃねーよ。コイツ」
オレ様は、深い口付けをしつつ、座らせたままのヤツのスカートを捲る。
女の子座りした中心部は完全に勃起して、いつでも戦闘体制状態であった。
「今度は、オレ様にもヤらせな!」
下半身に移動して、スカートの中に顔を突っ込んだ。
「や・・バクラ」
弱めの力で反発しようとする。拒否する気はネーのが、見え見えだぜ。
「何が嫌なんだよ。どう見ても、そうじゃねーだろうが、ホラ」
勃起した部分をパンツの上から強めに摩る。
「あ、あん・・・も・・っと」
オレ様の頭に腕を絡めてくる。
「解った、それよりスカート邪魔だな。お前捲くっとけ、ホラ」
オレ様は、スカートの裾をマリクの右手と左手に自ら持たせる。
「なんか・・・誘ってるみたいだぞ、お前」
「バクラがやらせたんじゃ無いか!」
顔を真っ赤にして、喚く。
下着を脱がすと勃起したそれを口に含み、わざと吸い出す音を大きく立てつつ上下する。
「あぁぁぁ、バ・・クラ!! い・・イイよぉ・・・」
「だろ? アッとい間にイかせてやるぜ」
先っちょをちょんちょんと舌でつつく。
「ふ・・・あふぁん・・・」
感じてるマリクを確かめて、再び銜えて強めに上下する。
ジュルジュパぐちゅじゅるるる・・・
「ぁぁぁああん・・・やんぁん」
どびゅる!!! 
「ウッ!!」
突然来たヤツの絶頂により精液が口内に入り、勢いでそのまま飲み込んでしまった。
「ゴホッ、ゲホッ! ・・てめぇ、突然イきやがって・・・」
「ご・・・ゴメン、あんまりにも気持ちよくて・・・」
肩で息をしつつそう吐露するヤツは、意識が飛んで言葉が出ないようだ。
ため息一つつき、キスを一つ唇に落とす。
「まぁいいぜ。この落とし前はこっちで取ってもらおうか」
「え・・・」
着衣している邪魔なスカートを手早く脱がし、ヤツの後ろのアナにオレ様のペニスあてがう。
「ちょ・・ちょっと待って、心の準備が・・・」
「待てねぇよ。いくぜ」
マリクの体に抱きつき、支えにして挿入する。
「きっつ・・・」
「いつっ!・・・そりゃ・・初めてだから・・・当然だろ!!」
「そりゃ、ありがたいことで。・・・実はだな、オレ様もだ」
「マジ?」
「そーだ、文句あるかよっ!」
言い放つと同時に下半身にぐっと力を込め、最奥へと押し込んだ。
「はぁん・・・バク・・ラ」
「入った・・・動くぜ」
「・・・うん」
前後に腰を動かす。するとヤツから甘く切ない悲鳴が聞こえる。
ゾクゾクする。
声が聞こえる度に、気持ちよさと相成って腰の動きが加速してしまう。
「スマン・・・どうにも止まんねぇ・・」
マリクは苦しげながらもふんわり微笑む。
「ボクは・・・大丈夫。だから・・・」
マリクはオレ様の首に腕を絡めて抱き寄せ、口付けをする。
互いに口内で舌を絡め、チュパチュパと淫猥な音をさせる。
じゅぽじゅぽぱぁんパーン・・
ふと身体の間に挟まった状態のヤツのペニスが腹部に当たり、気になった。
「なんだか、ここ寂しそうだぞ?」
動くのを止め、指差しそれを握る。
「・・・あ・・・はぁん。な、何だよバクラ」
手を離しマリクを起き上がらせて、差し込んだまま逆を向かせる。
「ソコ、自分で弄ってみろよ」
「エ・・・う、うん」
じゅぼジュパ・・
「あ・・ああぁん」
「良さそうだな。いくぜ、マリク」
ヤツに自慰させつつ、下から突き上げてみせる。
グッと内壁がしまる。
「ああぁあああぁあ・・・イ・・・イッちゃうっっ!」
「ああ、オレもだ。じゃ、イクぜぇ」
オレ様はヤツの耳にキスを落とし、勢いをつける。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!! ハァハァ・・・」
互いに絶頂の頂点に達した。


息を整えつつ、2人ごろんと転がる。
「フフフッ♪」
「ん? 何笑ってやがる?」
ヤツから含みのある可愛いらしい笑みが聞こえた。
「だって、バクラの初めてにボクはなれたんだ、嬉しくて」
「!!!」
そうだ、そんな事言っちまったっけ。
「ばーか、下にいたヤツが言う言葉かよ」
「じゃ、2戦目する? 今度は逆で♪」
「な・・何言ってんだ、お前に上は似合わねーよ、猫マリク!」

・・・まだまだ終わりそうに無い、2人であった。



---あとがき---