私は静かに目をつむり、次の答えを出した。 「…ゴメン、マリクくんの気持ちは有難いけど、そんな気持ちになれないの。」 マリクくんはそんな私の返答にガクリと地面にひざを突き、手をついて俯く。 「そっか…そうだよね。ボクの想いは一方通行って思ってたけど・・・・・・」 そんなマリクくんに私は、そっと肩を支えてあげると彼はゆっくり顔を上げ、私のことをギュッと抱きしめた。 「君の心に、ボクの姿がないことくらい分かっていたのに…」 マリクくんはゆっくりと私から離れると、後ろを向く。 「でもボクは、ボクの心の中にいるちゃんをずっと想い続ける。今までもそうだったように…」 「……」 彼はその場を一歩また一歩と、離れていった。 「さようなら」 そして彼のその言葉を最後に、マリクくんは姿を見せなくなった。 その後、私は獏良くんと再び付きあう―― ことはやめてしまった。 何故だろうか。今でも感じるどこからの視線。 そしてそのストーリーはここからが始まりなのかもしれない。 ●何となく追加ポエム(^.^;)ここクリック。その後のお話的な詩です● |