---クリスマスにて---

イルミネーションに彩られた町で、マリクくんと初めてのクリスマスデート。
今日の彼はロングコート姿。よく似合っていてすごくカッコイイ。
じっと隣にいる彼を見つめると、ニコリと返してくれる彼。
「ねぇ、次はあのビルの屋上展望台にいかない?高い所からの街並みも見てみたい」
「うん、いいね。行こう」

指を絡めて手を繋ぎ、街の雑踏を難なく進んでいった。
エレベーターに乗り、屋上に着く。
「うわぁ〜、キレイだね、マリクくん」
一段高い台を見つけて登ってみた。
ふんわり舞うスカート。屋上だから風もかなり強い。
思わず前部分のみ守る。だけど後ろ側は・・・
「キャ!」
マリクくんはサッとスカートを払い元に戻した。
ちゃん。ダメだよ、こんな所でサービスしちゃ」
「さ・・・サービスって・・・」
「風強いし、ビルの中に戻ろうか?」
「そうだね・・・残念」


そして、一通りビル内を散策し、再び外に出た。
ビュッと風が吹く。マリクくんの着ているロングコートが、海馬社長さんのようにたなびいている。
「さ・・・さぶ〜〜。風がなければもっと違ってただろうにね」
時間はすでに夜8時。
周りは別れを惜しむカップルだらけ。コレは・・・
この場を離れたほうがいいかも・・・
高校生だし、そろそろ帰ったほうがいいかもしれない。その旨を彼に伝えようとしたその時。
チューーーー。
キスされた。次第に深くなる。
「ま・・・マリクく!」
ビックリして離してしまった。しかし、ニヤリと含んだ笑いをされた後、またキスされた。
ドキドキする。
彼は、私がキス好きだと知らない(はず)
大好きで大好きで大好きで、本当は彼よりもずっとキス魔人なんじゃないかと思う位だ。
そんな恥ずかしいこと、言えないけどね。
不意打ち喰らったけど、この際乗らせておうっと。
舌を絡ませ、呼吸も合わせつつ深〜いキスをする。
すると股座に手の感触。
「な・・・!!!」
「(ちゃん、このまましちゃおうか・・・)」
「(だ、ダメだよ。こんな人通りの多い所で)」
「(大丈夫、人通りも多い所だからこそ誰も気にならないし、この辺りはみんな自分達のことでたくさんなカップルばかりだから)」
「(でも・・・)」
彼はギュッと包み込むように私を抱きしめる。ロングコートが壁になり、通りから私は見えない状態。
だけど・・・ここでするなんて、ねぇ?
戸惑っていると、再び彼から強引に口付けされる。
トップスの下から手を這わせ、ブラの位置まで侵入する。
(や・・・)
ブラを上にずらして、両方の胸を愛撫する。
深い口付けを続けたまま、行為が続く。この場所だったらきっと、このままの方が誰にも気付かれないと思う。
でも・・・恥ずかしいよぉ・・・
スカートを前部分だけめくられると、中心部をスーッと擦られた。
緩やかなものから、次第にスピードを上げる。
その流で次の瞬間、ショーツの中に進入してくるのが解った。
キスを止め、クスッと笑う。
「(ちゃん、濡れ過ぎ・・・)」
「(そ・・・そんな事言ったって!)」
囁かれ、クスリッっと含んだ悪い笑みが聞こえる。
周りからもっと隠されるように、胸元にしがみついて頭をマリクくんの胸に預けた。
中心部分を直接嬲られて、肉芽の部分を弄ばれる。
頭がふわふわして、周りを気にしていられなくなってきた。
後ろの深い部分に指を入れてぐるぐると掻き回されたりクイクイッと動かされると、頭の中がショートしたかの様に真っ白になる。
同時に指で肉芽も愛撫され、中心部でぐるぐると回され、次第に麻痺したような感覚になる。
力が抜けそうになるが、ココで倒れこんでしまえば、周囲に醜態をさらす羽目になってしまう。
指の力を入れてギュッと彼のコートにしがみ付いた。
荒い息も、どこか色気のある濫りなモノに変化している。
ふんわりと気持ち良くなってきた、もっとして欲しくなってしまって・・・
嬲ってくれている彼の手を、上から添えてみる。
妖しく蠢いているその手、指。
すっとその部分から手が抜かれたかと思うと、添えた私の手の上にスルッと移動した。
「(やってみて?)」
熱を持ってしまっている、その部分。止めるなんて・・・出来ない。
俯いたままコクリとうなずくと、私の肉芽を私自身の指で弄ってみた。
彼の指と違って細くひんやりしてる。
コシコシと摩る。暖かくて水気のあるその部分。
「(フフ、エロいねぇ。ボク、好きだよ。そういうの)」
囁かれて、すごく恥ずかしくなる。でも止まらない。
俯いて、ギュッと目を瞑る。
してる私の手にそっと添えてくれる。一緒にその部分を摩る。
増す生温い水分と共に、彼の指の力も加わって次第に荒波が押し寄せてくる。
息も荒くなってくる。
次の瞬間絶頂に達してしまった。
「(ん〜〜〜!!!!)やぁん・・」
思わず声に出てしまった。

現実に引き戻される。
ちらりと辺りを見回すが、ささっと歩き過ぎる人たちと自分達の世界を作ってるカップルのみ。
ふー、良かった・・・
「ね、ちゃん? 大丈夫だったでしょ?」
ニコリと悪気なく微笑む彼。
「・・・!!」
自分も気分が乗ってしまったので、何も言い返せない。
「ハハハ、良かったよちゃん。ご馳走様」
恥ずかしさやら何とも言えなさで、かぁぁ・・と顔が熱くなる。
すると耳元で囁かれる。
「また、見せてね。ちゃんのエロい部分・・・」
「もぅ、マリクくんのバカバカバカ〜〜」
ゆるくポカポカと叩き続ける。それを避けつつ笑いながら、こっちおいで〜と追いかけっこ状態になる。
あるクリスマスの夜の事であった。



---あとがき---            メニューに戻る