---ある日の罰---

12月のある日。
今日は、ショッピングに来ていた。冬物一色のこの時期、そろそろバーゲンの札も出ている店舗も目立つようになってきた。

 懐かしいな・・・ちょっと前まで獏良くんとよくココにに来てたっけ。

獏良に別れを告げて、今はマリクとお付き合いをしている。
マリクのための誕生日祝いの品を購入するために来たのだが、ふと過去のことを思い出してしまった。

 いけない、今はマリクくんと付き合ってるんだし。

アンティークショップに入り、商品を眺める。

 あ、これマリクくん好きそう・・・

1つの商品を手に取ろうと手を伸ばした。すると横から伸びてきた手とぶつかる。
「あ、スミマセン・・・あ」
『こちらこそ・・・あ』
そこにいたのは、獏良だった。分かれてからは久しぶりの対面。
少し気まずい空気。

 ここ最近目も合わせづらかったのに、どうしよう・・・

迷っていたら彼からの言葉が返ってくる。
「ごめんね、ボクは良いから。はいどうぞ、さん」
目の前の商品を渡されて、彼は逃げるように私の前から去っていった。
(このままじゃ、いけない・・・)
渡された商品を棚に戻し、獏良を追いかける。

「獏良くーん!ちょ・・・っと、待って」
「何?」
「何って・・・」

 しまった、特に何も考えてなかった。

友達でいたい・・・そう思うが故に声をかけた。頭をフル回転させて言葉を引っ張り出す。
「あ、あのね。獏良くん今からお家に帰るの?」
『うん、そうだけど?』
「たまには一緒に帰ろうかっと思って・・・」
『・・・うん、ボクはいいけど?』
「じゃあ、行こうっか」
帰り道、以前と同じ・・・とはいえないけど同じように2人並んで帰宅に着く。
「なんか、久しぶりね。こうやって一緒に帰るのって」
『そうだね、なんだか懐かしいな』
獏良との帰宅道。やっぱり楽しい、獏良とはいつまでも良いお友達でいたい。
そう思うであった。何気ない日常の話題を話しながら、歩いた。
ふと、公園が目に留まった。
「なんかやっぱり獏良くんと話すの楽しいな。もう少しここでお話していかない?」
『うん、いいよ』
獏良はニコリと微笑み、同意をした。

ベンチに腰掛ける。明るい話題を出しつつ日が暮れるまで話しつくした。
「だいぶ暗くなってきたね、そろそろ家に帰らなきゃ・・・
獏良くんどうしたの?」
訊ねたが、俯き加減で振り向きもしない獏良。
今の今まで楽しくお話をしていたには、困惑しかなかった。
『・・・なんでボク、さんとお付き合いしてないんだろうな。こんなに・・・』
「獏良くん?」
彼は肩を震わせ、声も微かに震えていた。
『・・・・・・やっぱりダメなんだ。』
目の前に獏良の顔がかぶさった・・・と次の瞬間、唇に柔らかな感触を感じた。
「や、止めて!!」
瞬間、は両手で押して距離を持とうとするが、獏良に両腕を掴まれてまたキスをされた。
獏良の舌が口内に入り込んできた。
「・・・ッ!!・・・・・・」
ぬるぬると乱暴に掻き回されて、頭がグワングワンしてくる。
片手を離すと、次の瞬間服の上から胸を揉み始める。
何とか引き離すと、冷たい彼からの視線が突き刺さる。
「ば・・・獏良くん、止めて!!何でこんなことをするの!?」
『・・・さんが、が悪いんだ!』
胸部分の衣服をわしづかみにすると、強引にそれを引っ張った。
ブレザーとブラウスのボタンが、ブチブチと音を立てて引きちぎられた。
ブラジャーで隠された胸が露になる。
それを上にずらし、胸にある蕾に口付ける。
「や・・・いや!!」
脚にも撫でる感覚。
ショーツの上から秘部にも手を当てられ、激しく擦られる。
「いや、いやだ!!」
獏良の腕をぎゅっと掴み止めさせようとする。
すると獏良からの力が抜け、手をスカートから抜く。
『そんなに、嫌?』
無表情の獏良からの言葉。
コクコクと大きく首を上下させる。
『解った』
獏良は立ち上がって、を両手で抱え上げる。
「な、何!?」
するとすぐ近くの茂みに移動して、植木の陰になって周りから見られない所で下ろし座らせた。
『ここだったら人目につかないよ』
「そ・・・そういう意味じゃ・・っ!!」
すると獏良はズボンのチャックを下ろして、自身のそれを取り出す。
『ホラ、ボクのペニス美味しそうだろう。シャブッてみなよ』
(こ・・・こんなの、獏良くんじゃないっ!!)
『ホラ、ホラ!』
顔、口元へチョンチョンと押し付ける。
『しょうが無いな・・・』
指を口内に無理矢理突っ込まれる。バラバラと口内で暴れさせられて、吐き気を催す
『出来るじゃない。じゃ』
指を引き抜くと、続けざまにペニスを口内へと押し込まれる。気持ち悪さで抗う事も出来なかった。
「・・・ん〜〜!!」
『どうだい、ボクの味は。あ、歯は立てないでね。どうなるか、解ってるよね』
刺々しい獏良からの声に、恐怖さえ感じた。
の知っている、いつもの獏良ではない。
今の彼は、狂気に満ちていた。

 (私の、所為なんだよね。きっと、全部耐えていけばいつもの獏良くんに戻るよ・・・)

は決心して、獏良の行為と怒りを受け入れていこうと思った。

 (マリクくん・・・ゴメン、ね?)














獏良の挿入されたペニスによって口内は侵略されていた。
「うぅう、はぅう、じゅるじゅる・・・」
行為に耐えていると、次第に苦味で気持ちが悪くなってくる。
苦味から逃げようと口を開放しようとすると、後頭部を獏良の手の力によって抑えられる。
獏良は勢いをつけてのど奥に突き上げると、の口内で自らを解き放った。
『ホラ、美味しいだろう?全部飲んでくれなきゃ、抜かないから』
計り知れない気持ち悪さと挿入されているペニスで飲む事が困難であったが、なんとか飲み込んだ。
口内の違和感から開放されると、突然吐き気を催し咽てしまった。
口からタランと垂れる精液。
『誰が出して良いって言った? この落とし前はこっちで取ってもらおうかな』
押し倒してスカートをたくし上げると、ショーツを無理矢理下ろす。
「や・・・そこは、ダメ!!!」
獏良はの足を力任せに開かせるとじっと秘部を見つめる。
『ココ・・・もう誰かにあげたの?』
ぶんぶんと強く首を振る。
『ふーん、じゃあ』
指を深みに挿入する。
「ひ・・・いやぁ」
『・・・嘘だね。ホラ、こんなにスルスルと入っていくよ。
それに慣らしてないのに、こんなにヌルヌル・・・変態だな、は』
「いやぁぁぁ、あんぁん、やん」
ジュブジュブと音をワザと大きく出し入れする。
『何で嘘つくの。またお仕置きしなくちゃね』
獏良は自分のペニスをの秘部にあてがい、ズズッ・・・と深みへと挿入する。
『どうだい、僕の味は!』
愛の見えない行為・・・悲しくて、気持ち悪い。
しばらく行為を続けさせられる。無言のままの行為。








暫くの行為の後、微かに鼻を啜るような音が聞こえた。
『・・・・・・なんで・・なんでボクじゃいけなかったんだ』
獏良は、の顔を挟んだ形で両手を置く。
目の前に獏良の顔・・・彼は目に涙を浮かべ、前後する振動により頬を伝っての顔の上に零れ落ちた。
「獏良くん・・・」
の声に反応し、獏良はじっとの顔を見つめる。
獏良はの上に被さり、唇に口付けを落とす。
先程とは違う、切なく優しさが伝わる口付け。
そっと離すと、獏良の瞳からボロボロと涙がとめどなく零れ落ちた。
『なんで、さん、は、ボクの・・隣にいないん、だ』
はそんな獏良を見つめると、ギュッと抱きしめる。
「獏良くん・・・」
繋がったまま、虚しく、悲しい時間が過ぎていった。

 数分の間・・・

『ごめん、ボクがどうかしてた・・・』
獏良は正気を取り戻したかのように告げ、体を引き抜こうとする。
するとからそれを制止するかのように、手を引かれる。
「ん・・・ぅうん。このまま、して?」
『ダメ!! もう、ボク達会わないほうがいい』
はその言葉を振り切って、渾身の力を込めて上体を起こすと、今度は逆に獏良を押し倒した。
「私が、私が悪いんだもの。獏良くん・・・いくよ」
「やめッ!!」
獏良に有無を言わさず、騎乗位で激しく上下を繰り返す。
「あんあんぁあぁん、ふぁあん・・・」
「・・・さん・・・」
2人、涙を流しつつ行為を続ける。
まるで寂しさの感情を埋めるように。
『あ・・・あぁぁあああ、ダメ、出る!!!』
「来て!!」
ドクドクとの中に注がれる。
ゆっくり引き抜くと、トロッと中心部から精液が滴り落ちる。
は力なくそのまま座り込んだ。
『っ!! ごめんね、さん、本当にごめんね・・・』

獏良はを、いつまでも抱きしめ続けた。



---あとがき---            メニューに戻る