---学園祭にて(獏良了編)---

どれほど時間たったのだろうか。
先ほどまで薄く明るかった部屋は、すっかり暗くなっていた。
外にある電灯の明かりでほんのり照らされる部屋。

絶頂を迎えた後の彼女の中は、トロトロと蜜で溢れ返っていた。
「獏良くん・・・指が・・・」
息を切らして脱力している彼女。抜いて欲しそうにボクを見つめる。
でもまだ抜いてあげない。
さっきからキュッキュッっと締め付けてくる。
僅かな1ミリ程度の動きにも敏感に反応してくれている。
「ここがボクを離したくないって」
わざと意地悪く言って、またクイッと指を曲げてみる。
「ああああぁっ」
さらに蜜で溢れる深い部分。
「やだ・・やだ・・・もう、ダメ」
本気で懇願しだす。
何事にも敏感になり、疲労した彼女の反発は、何て事も無かった。
蜜で溢れる部分は、先ほどより緩やかになり、もう1本の指も受け入れてくれそう。
中指も隙間から入れてみる。
「イ・・・イヤン・・・獏良くん、なんかすごく意地悪・・・」
「ふふ、分かった? だってさんが、すごく可愛くて。言ったでしょ? 止まらなくなるって」
「・・・もう」
入れた2本を交互に動かしてみる。
彼女から聞こえる更に淫猥な悲鳴。
大きく交互に激しく掻き回してみるとトプトプと愛液が溢れ返り、敏感になったその部分は、あっという間に2度目の絶頂を迎えた。

そっと指を抜いてあげる。
彼女からは半端なく疲労している感じが窺える。瞳を閉じて、ゆっくり息を整えている。
だけど、自身は彼女を貪欲に欲しがっていた。
ボクはベルトを外し、ズボンのチャックを開け、自分自身を取り出す。
「ほら、ボクのココがさんの中に入りたいって」
彼女は顔を真っ赤にさせて、それをじっと見つめる。
「触ってみる?」
というより触って欲しい。その華奢な指先で、柔らかい唇で・・・
さんはボクの顔を潤んだ瞳で見つめる。
返事の無いまま、目線を下半身に移動させる。
ボクの勃起したペニスを、さんは自身の人差し指でツーっとなぞる。
「!!」
それだけでゾクゾクと快感が走り、反射的に目を瞑ってしまった。
彼女はそんなボクの反応を見て、跪いて体制を立て直し、ペニスをそっと手のひらで挟み込んだ。そして上目遣いでボクを見つめてくれる。
それだけで、もう余裕が無くなる。
「私も獏良くんを気持ち良く、させられるかな?」
「だ・・大丈夫だよ、お願いしていい?」
「うん」
さんは、ペニスをそっと掴んだまま両手で上下させる。
今までの彼女への行為で完全に硬直していたので、下手したらもうイッてしまいそう。でもそれはもったいないし、イヤだ。
奉仕してくれている彼女が愛おしい。しっかり目に焼き付けておきたい。
でも彼女の姿を目にし、手の感触を我慢する度に、先からジクジクしたものが滴ってくる。
出来る限り意識を手放さないように、ハァハァと息を整える。
そのとき別の刺激が走る。
彼女がその自身の舌で、ペニスの先端を舐め始めた。
「獏良くん。これ、いいでしょ?」
彼女はニヤリと笑みを浮かべる。
「い・・イイよ。熱い、気持ちいい・・・」
ボクはガクンと地面に崩れ落ちた。
しかしそのまま行為は続けられる。
先端のみ弄り倒し、パクッと口内に含まれる。
それが上下に動かされ、電流が流れるような刺激が走る。
「あ・・・あああぁぁ・・あつ・・・いいい・・」
口内の暖かさと、当たる舌の感触で絶頂に見舞われそう。
「だ・・・だめ・・・!!!」
一瞬だった。射精感を感じ、彼女の顔を離そうとするも、そのまま口内へと出してしまった。
吃驚して顔がうろついている彼女。口内にあるもので咽せ続け、どうしようかと目が泳いでいる。
「ゴメン、間に合わなかった・・・コレ使って?」
鞄からティッシュを取り出し、彼女に渡す。
コクンと頷き、口の中にあるものをキレイに取り除く。
「・・・何か獏良くんの気持ち、解かっちゃった」
「そう?」
エヘヘッと悪戯っぽく笑う彼女。
そんな彼女の唇に、チュッチュッと口づけをする。
より心と気持ちが近づいた気がした。

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